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2007年度第2回シンポジウム テーマ「ガスタービンの超小型化に関...
2007年度第2回シンポジウムのお知らせ
テーマ「ガスタービンの超小型化に関する諸課題」
シンポジウムを下記の要領で開催致します。「ガスタービンの超小型化に関する諸課題」をテーマに,講演と討論を行います。関連する研究テーマの見学も行いますので、奮ってご参加ください。
- 日 時 : 平成20年2月27日(水)13:00~17:10
- 場 所 : 首都大学東京 日野キャンパス 2号館(科学技術交流施設 4階)404講義室
〒191-0065 東京都日野市旭が丘6-6 TEL042-585-8657(湯浅)
http://www.sd.tmu.ac.jp/campusmap/location.html - 講演内容:
(1) 燃焼関係
講師:湯浅 三郎氏(首都大学東京)
燃焼器の極小化に伴って燃焼器内の滞在時間が短くなるという指摘がある.果たしてこれは普遍的特徴であろうか.また小型化に伴って燃焼器からの熱損失の影響が大きくなるが,その影響を抑える燃焼方法は全くないのであろうか.ここでは,燃焼器極小化やUMGT用微小燃焼器開発に際して考慮すべき燃焼上の課題と燃焼負荷率との関係,および試作したUMGT用微小燃焼器の燃焼特性における燃焼負荷率の影響について研究成果を示し,これらの疑問について答える.
(2) 熱交換器関係
講師:長崎 孝夫氏 (東京工業大学)
圧縮比の小さい小型ガスタービンでは再生熱交換器によるサイクル効率向上が必須となり,高い温度効率・低い圧力損失・コンパクトの要求を満たす熱交換器が求められる.ここでは出力数kWの手の平サイズGT用オフセットストリップフィンプレート熱交換器および出力数Wの指先サイズGT用マイクロ(サブミリ)チャンネル熱交換器についての最適化,さらに壁の軸方向熱伝導による温度効率低下が熱交換器の超小型化に及ぼす影響を述べる.
(3) 空力関係
講師:岡本 光司氏(東京大学)
圧縮機及びタービンの極小化に伴って卓越してくる様々な問題について,数値解析や実験結果の例を示しつつ,話題提供をする.さらに,超小型ガスタービンの性能向上手法の一つとして,圧力波の非定常伝播を利用して空気圧縮を行うウェーブロータを提案し,小型ウェーブロータの予備実験などを紹介する.
(4) 発電機関係
講師:岡田 恭一氏(東芝)
超小型ガスタービン始動時のスタータモータ,定格運転時の発電を実現するためのモータ/発電機に関する海外,国内研究機関の研究事例を紹介するとともに,フィンガートップガスタービン用に試作した磁石型モータ/発電機の試験結果や実現までに想定される諸課題について紹介する.
(5) 計測関係
講師:石間 経章氏(群馬大学)
半導体レーザを用いたLDAの開発状況について,試作半導体LDAによる計測事例の詳細と,計測が一層困難となるUMGT内の流れへの適用における課題などを紹介する.
(6) セラミックス・システム関係
講師:壹岐 典彦氏 (産業技術総合研究所)
セラミック部材を用いた小型ガスタービンについて,ミニジェットエンジンをベースにしたエンジンを試作した.その試験運転,タービンノズルの改良の過程,FOD試験,セラミック複合材,アブレイダブル材の開発状況について紹介するとともに,システムのサイクル計算例について紹介する.
(7) 総論
講師:長島 利夫氏(東京大学)
数kW以下の出力を掌ないし指先の寸法のガスタービンエンジンで達成するための基本的な要件(燃焼と熱サイクルの管理,ターボ系の内部流動と回転制御,製作の材料と構造),さらに,関連するレーザー計測や発電などの出力変換につき,各論を受けて,これらを魅力あるシステムに統合するコンセプトを会場と一緒に討議する. - 見学 ガスタービン及び燃焼関連実験室(湯浅・白鳥)見学
- 参加要領:
(1) 定員 30名
(2) 参加費 会員\3,000 非会員\5,000 ただし,学生の場合は¥1,000円
*当日会場にてお支払いください。(事前支払いの場合にはその旨ご連絡ください)
(3) 申込方法
E-mailにて,お名前、ご所属、ご連絡先を明記のうえ、GTSJ事務局までご連絡ください。(E-Mail: )
〒160-0023 東京都新宿区西新宿7-5-13-402
(社)日本ガスタービン学会 TEL.03-3365-0095 FAX.03-3365-0387
URL. http://www.gtsj.org/
E-Mail.