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【終了】第50回ガスタービンセミナー(オンライン開催)

第50回ガスタ-ビンセミナーのお知らせ


「持続可能社会の実現に向けたガスタービンの最新技術動向」をテーマとして,第50回ガスタービンセミナーを下記の通り開催致します。学会の会員,非会員を問わず,皆様のご参加をお待ちしております。


1.日時:2022年1月27日(木)10:00~16:15
 1月28日(金)10:00~16:15

2.開催方式:Zoomによるオンライン開催
 *接続先URLは参加者に電子メールにてお知らせ致します。

3.主催:公益社団法人 日本ガスタービン学会

4.協賛:
 エネルギー・資源学会,可視化情報学会,火力原子力発電技術協会,計測自動制御学会,自動車技術会,
 コージェネレーション・エネルギー高度利用センター,スマートプロセス学会,ターボ機械協会,電気学会,
 日本液体微粒化学会,日本エネルギー学会,日本ガス協会,日本機械学会,日本金属学会,
 日本航空宇宙学会,日本航空技術協会,日本材料学会,日本セラミックス協会,日本鉄鋼協会,
 日本伝熱学会,日本トライボロジー学会,日本内燃機関連合会,日本内燃力発電設備協会,日本燃焼学会,
 日本非破壊検査協会,日本品質管理学会,日本複合材料学会,日本マリンエンジニアリング学会,
 日本溶射学会,日本陸用内燃機関協会,日本流体力学会,腐食防食学会,溶接学会

5.セミナープログラム:

テーマ「持続可能社会の実現に向けたガスタービンの最新技術動向」

第1日目【1月27日(木)】※講義時間には質疑応答の時間を含む
「セッションⅠ:発電用ガスタービンの最新技術動向①」
 (1)10:00-11:00脱炭素社会に向けた水素・アンモニア焚きガスタービンの開発
 三菱重工業(株) 斉藤 圭司郎 氏
 (2)11:00-12:00CO2回収型次世代IGCC(クローズドIGCC)の要素技術開発
 (一財)電力中央研究所  梶谷 史朗 氏

「セッションⅡ:発電用ガスタービンの最新技術動向②」
 (3)13:00-14:00中小型ガスタービン発電装置における水素対応について
 川崎重工業(株)  松本 匡史 氏
 (4)14:00-15:00液体アンモニア直接噴霧燃焼ガスタービンの開発
 (株)IHI  内田 正宏 氏
 (5)15:15-16:15地熱発電所 基礎知識と富士電機の取り組み
 富士電機(株)  大谷 尚史 氏

第2日目【1月28日(金)】
「セッションⅢ:キーテクノロジーの最新研究動向」
 (6)10:00-11:00ガスタービン材料開発の最新動向
 (国研)物質・材料研究機構  川岸 京子 氏
 (7)11:00-12:00燃焼数値シミュレーションの基礎と最新動向 - 如何に使いこなすか -
 京都大学  黒瀬 良一 氏

「セッションⅣ:航空分野のカーボンニュートラル推進動向」
 (8)13:00-14:00航空業界の気候変動対策とJALグループの取組み ~SAFの活用について~
 日本航空(株)   星 次郎 氏
 (9)14:00-15:00エンジンサイクル解析と重量推算に基づく電動化航空エンジンの性能評価
 東京大学  姫野 武洋 氏
 (10)15:15-16:15水素航空機技術の研究
 (国研)宇宙航空研究開発機構  田口 秀之 氏

6.セミナーの内容:

(1)「脱炭素社会に向けた水素・アンモニア焚きガスタービンの開発」
(三菱重工業(株)  斉藤 圭司郎 氏)
 三菱重工は,脱炭素社会の実現に向けて,水素・アンモニア焚きガスタービン複合発電(GTCC)の開発に取り組んでいる。当社は海外の水素焚きGTCCプロジェクトに参画し,2020年代半ばからの実用化を目指しており,大容量GTCCにより水素需要を喚起して国際的な水素サプライチェーン構築を牽引する。また,水素エネルギーキャリアとして有望なアンモニアを利用するGTCC開発にも取り組んでいる。そこで本報では,水素・アンモニアを利用した当社の発電用ガスタービンの開発状況,および海外の水素発電プロジェクトへの参画状況を概説する。

(2)「CO2回収型次世代IGCC(クローズドIGCC)の要素技術開発」
((一財)電力中央研究所   梶谷 史朗 氏)
 火力発電のゼロエミッション化への貢献が期待されるCCUS (Carbon Capture, Utilization and Storage) において,CO2分離・回収コストの低減が大きな課題の一つである。そこで,高効率石炭火力であるIGCC (Integrated coal Gasification Combined Cycle) に対してセミクローズドサイクルを適用し,熱効率を犠牲にせずにCO2を回収できる新しいシステムを提案した。本公演では,産学連携で開発してきた要素技術を紹介する。

(3)「中小型ガスタービン発電装置における水素対応について」
(川崎重工業(株)   松本 匡史 氏)
 持続可能な社会実現に向けて脱炭素化の動きが加速しており,使用時に二酸化炭素を排出しない水素を燃料とする水素発電が注目されている。一方,水素は天然ガスと比較して燃焼速度が速い,火炎温度が高い等の特性があり,燃焼器部品が高温化しやすい,NOx排出量が増加しやすい等の課題があげられる。本講演では当社の中小型ガスタービン発電装置を例に,主に燃焼における課題と対応について紹介する。

(4)「液体アンモニア直接噴霧燃焼ガスタービンの開発」
((株)IHI   内田 正宏 氏)
 GHG削減の要求から水素のエネルギーキャリアとしてアンモニアが注目されている。このアンモニアをガスタービンの燃料として利用するため,液体アンモニアを燃焼器内に直接噴霧して燃焼させる技術を開発している。アンモニア燃焼では,安定燃焼を達成しつつ,NOxや未燃アンモニアの排出を抑制することが課題となる。これらの技術課題に対する開発状況および実機ガスタービンを利用した試験設備の特徴について紹介する。

(5)「地熱発電所 基礎知識と富士電機の取り組み」
(富士電機(株)   大谷 尚史 氏)
 地熱発電所の一般的な知識(歴史,仕組み等)についてご紹介させていただき,基本的な発電方法(フラッシュ,バイナリー)について説明をいたします。富士電機の地熱発電所実績やタービン,富士電機が納入した特異性のある発電所についてご紹介をします。富士電機は主に海外地熱発電所を多く納入しており,海外地熱案件での苦労話を踏まえ発電所の紹介をいたします。

(6)「ガスタービン材料開発の最新動向」
((国研)物質・材料研究機構   川岸 京子 氏)
 物質・材料研究機構では,ガスタービンの効率向上を目指してより高い燃焼ガス温度に耐える高強度材料の開発を続けてきた。世界最高の耐用温度を持つタービン翼材料およびタービンディスク材料となるNi基超合金の開発に至るまでの経緯を,材料インフォマティクスの先駆けとなった合金設計プログラムの活用を含めて解説する。また,Ni基超合金を超える次世代材料として期待される金属間化合物,複合材料等についても紹介する。

(7)「燃焼数値シミュレーションの基礎と最新動向 - 如何に使いこなすか -」
(京都大学   黒瀬 良一 氏)
 燃焼器の設計や最適操作条件の選定を行う上で,試行錯誤の検討が比較的容易かつ現象理解の助けになるとの理由から,燃焼数値シミュレーションは有力なツールとなり得る。しかし,燃焼数値シミュレーションを効果的に使いこなすことは容易ではない。一般的に,燃焼の数値シミュレーションには,0次元,1次元,2次元,3次元の解析手法があり,目的や利用可能な計算資源により,最適なものを選択する。本講演では,各解析の基礎と適用例を紹介する。

(8)「航空業界の気候変動対策とJALグループの取組み ~SAFの活用について~」
(日本航空(株)    星 次郎 氏)
 JALグループでは「2050年CO2排出実質ゼロ」の達成に向けたロードマップを作成し,目標達成の為に様々な取組みを展開しています。航空業界の気候変動対策とJALグループ取組みの概要と共に,CO2排出量抑制の最も重要な施策の一つである持続可能な航空燃料(SAF;Sustainable Aviation Fuel)の導入について紹介します。

(9)「エンジンサイクル解析と重量推算に基づく電動化航空エンジンの性能評価」
(東京大学   姫野 武洋 氏)
 150席級の旅客機を検討対象として,ターボ電動分散推進システム(TeDP)を搭載 した場合の概念設計を実施し,従来のターボファンエンジン搭載機体と,燃料消 費量を比較した。本講演では,サイクル解析に基づくエンジン性能推算,ならびに,重量モデルと抵抗モデルを解説したうえで,例題として4500kmの航続距離に 必要な燃料消費量を推算した場合を取り上げ,電動化推進システムの特性と要求 される軽量化レベルについて考察する。

(10)「水素航空機技術の研究」
((国研)宇宙航空研究開発機構   田口 秀之 氏)
 JAXAにおいて,航空機のCO2排出削減を目指して,水素航空機技術の研究を進めている。これまで,水素燃焼器,液体水素電動ポンプ,水素燃料電池の要素実験,水素ジェットエンジンの実証実験,および,水素超電導ジェットエンジンの設計検討を進めてきた。本講演では,水素航空機技術に関する研究動向,研究開発の現状,および将来の展望について,概説する。

7.参加要領:
 1)参加費(税込)◆主催および協賛団体会員2日間33,000円1日のみ25,300円
 ◆会員外2日間44,000円1日のみ33,000円
 ◆学生無料

 2)申込方法こちらのリンクからお申し込みください。【申込締切:2022年1月20日(木)
 また,参加費につきましては2022年1月21日(金)までに以下の方法にてお支払いください。
 支払い期日に間に合わない場合には,事務局までご連絡ください。
 ・郵便振替   00170-9-179578
 ・銀行振込   みずほ銀行 新宿西口支店 (普)1812298
 ・PayPal(クレジットカード決済) ※後日,支払先情報をメールにてお送りします。
 *口座名はいずれも,「シャ)ニホンガスタービンガッカイ」です。

 3)事務局公益社団法人 日本ガスタービン学会
 〒160-0023 東京都新宿区西新宿7-5-13-402
 Tel: 03-3365-0095Fax: 03-3365-0387
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