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2012年度シンポジウム「先進ガスタービンシステムの技術開発状況...
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2012年度シンポジウム開催のお知らせ
テーマ 「先進ガスタービンシステムの技術開発状況」
2011年3月11日の東日本大震災以降,ガスタービンの役割は大きくなりつつあり,それと共に,さらなる高効率化への要求も高まりつつあります。本シンポジウムでは,ガスタービンを使った発電システムを対象に,さらなる高効率化に向けた先進的な技術について紹介いただくとともに,今後のガスタービンの研究開発の方向性について議論したいと思います。
1. 日時:2012年10月2日(火)13:00-16:15
2. 場所:東京理科大学 九段校舎KS301教室
(地下鉄九段下駅下車徒歩1分,靖国神社正面,
URL:http://www.tus.ac.jp/info/campus/kagurazaka.html)
3. 内容:
(1)13:00-13:05 開会挨拶
(2)13:05-13:40 「先進発電サイクルにおけるガスタービンの役割」 幸田 栄一 ((一財)電力中央研究所)
LNGコンバインドサイクルの熱効率はLHV基準で60%超を達成したが,現在も高温・高効率化のみならず,中小容量向け高効率ガスタービンサイクルや,極限まで熱効率向上を目指した燃料電池ハイブリッドサイクル,さらには自然エネルギーの活用を図ったサイクルなど,様々な先進ガスタービンサイクルの研究が進められている。本講演では,これらのサイクルの概要を紹介するとともに,それらのサイクルの実現に向けたガスタービン技術の役割について述べる。
(3)13:40-14:15 「先進ガスタービンの技術開発(1700℃級GT)と実機適用(J形GT)」
伊藤 栄作 (三菱重工業(株))
経済産業省の補助事業として,我が国は1700℃級ガスタービンの技術開発に取り込んでいる。これまで,主に,燃焼器・タービン・圧縮機などのキーコンポーネントの先進技術開発を行ってきた。既に,これらの技術は,1600℃級J形ガスタービンに適用されており,同ガスタービンは2011年の試運転を経て,2012年8月時点で7000hr以上(2012年8月中旬)の運用実績がある。これに加えて,今年度より技術開発の項目を増やし技術開発に取り組んでいる。本シンポジウムでは,これまでの技術開発について,概要を報告する。
(4) 14:15-14:50 「高湿分空気利用ガスタービンシステムの開発」 圓島 信也 ((株)日立製作所)
2008年から2011年にかけて進めてきた高湿分空気利用ガスタービンシステムの開発状況について報告する。具体的には,小容量3MW級システム検証機による高湿分空気利用ガスタービンのシステム全体成立性,起動時間等の運用性検証について,さらに,中容量ガスタービン実用化総合試験装置による,高圧,高湿分環境下でのガスタービン(圧縮機,燃焼器,タービン),吸気噴霧,増湿装置,再生熱交換器の相互作用確認について報告する。
(5) 14:50-15:25 「エクセルギー再生による熱効率向上を目指す次世代石炭ガス化発電技術の基礎研究」
鈴木 善三 ((独)産業技術総合研究所)
IGCCに代わる次世代石炭ガス化発電システムの基礎研究をNEDOプロジェクトとして実施した。プロセス排熱をガス化炉にリサイクルしエクセルギー再生を図ることで,熱効率を飛躍的に向上させることをその原理としている。実現のための重要技術課題として,エクセルギー再生を可能とする低温ガス化技術とこれを担保するための高濃度・高流束粒子循環技術,触媒ガス化技術,プロセス最適化,を主要サブテーマに選定し基礎研究を行った。本講演ではプロジェクトの概要と成果について講演する。
(6)15:25-15:40 休憩
(7)15:40-16:10 パネルディスカッション
「今後の産業用ガスタービン技術開発の方向性について」
司会:幸田幸一((一財)電力中央研究所)
パネリスト:伊藤栄作(三菱重工業(株)),圓島信也((株)日立製作所),
鈴木善三((独)産業技術総合研究所),壹岐典彦((独)産業技術総合研究所)
(8)16:10-16:15 閉会挨拶
★ 本シンポジウムの後16時30分から、特別オープンセミナー(参加無料):東日本大震災におけるガスタービン設備の信頼性の調査研究結果報告会 が開催されます。詳細はこちら
4.定員:50名
5.参加費:会員3,150円,非会員5,250円,学生1,050円(消費税込)
6.申し込み方法:E-mailまたはファックスにて,お名前,ご所属,会員区別を明記の上,9月26日(水)までに日本ガスタービン学会事務局までご連絡ください。
公益社団法人日本ガスタービン学会 事務局
E-mail:,Fax:03-3365-0387